マルチクラウドやハイブリッドクラウドのシステム環境を支える「中間層」のソフトウエアの充実に注力するIBM。一方、近年ではクラウド業界の勢いに押され「終わった」システムのように思われているメインフレームに対しても、同社は投資を続ける。
メインフレームに今後も期待を寄せる声は、別の大手金融機関からも聞かれた。大手金融機関B社の幹部は「IBMが掲げるハイブリッドクラウド戦略は地に足が着いた戦略で、安心する」と吐露する。
AI’s giving old mainframes a second life — turning outdated systems into flexible, future-ready engines for innovation and ...
メインフレームは古い技術という議論は過去のものとなりつつある。IT運用管理やメインフレーム管理サービスを提供するBMCの最新調査によると、メインフレーム技術者の97%が同プラットフォームを「新しいワークロードに適した長期的な環境」と見なしており、これは調査史上最高の割合となった。
富山第一銀行は2025年11月4日、次期勘定系システムについて、八十二銀行が主導し、日本IBMが開発などを支援するシステム共同化である「じゅうだん会」を採用する方針を決めたと発表した。現行システムの開発や運用・保守はインテック、メインフレームの提供は富士通が担っている。